この記事では、500冊以上の本を自炊(電子書籍化)し、さまざまな学習に応用してきた私が考える自炊の受験勉強への活用方法を紹介します。
本記事は、受験が必要なのに暗記が苦手だなぁ、部活もあるしスキマ時間で勉強する良い方法ないかなぁ、どうしても勉強が続かないなぁ、と悩んでいる中学生・高校生・資格試験勉強中の方に参考にしていただけたら幸いです。
自炊(電子書籍化)は受験勉強に活用できるのか【結論:できる!】
自炊は受験勉強にめちゃめちゃ活用できます。
自炊本には紙書籍荷はない下記のようなメリットがあります。
・何冊でも持ち歩ける!
・場所を選ばず読める、勉強できる!
・Ankidroid(Anki)活用で暗記カード、暗記ペン(赤シート)式勉強法がカンタンにできる!(手作業のカード作りの手間ナシ!)
これらのメリットを活かすことで、自炊は受験勉強に役立ちます。
具体的には下記のような活用法がオススメです!
✔ふと疑問に思ったときに、すぐにスマホに入れてある自炊した参考書・ノートを調べる
✔通学中の電車で、Ankidroidで英単語を覚える
✔自炊した授業ノートをAnkidroid(Anki)アドオンの「image occlusion enhanced for Anki」で赤シート化して復習
まずは一問一答形式の学習に自炊・Ankidroidを活用すると良いです。
自炊を受験勉強に活用するためのポイント
向き不向きを理解することが大切。
特に自炊(電子書籍化)本の欠点を理解して、活用すると良いです。
受験勉強に活用するうえでの自炊本の欠点:
・モノとして見えないため紙書籍と比べて存在感がない
・大きさが選べない(持っているデバイス(ipad等)の大きさになる)
こんな活用法はNG!
✔自炊して満足してしまう(スキマ時間を活用して勉強しない)
✔自炊することで、読みにくくなったり、使用しにくくなったりするか確認しないで、とりあえず自炊してしまう
自炊が目的にならないように気をつけましょう。
暗記だけじゃない活用法
OCR機能(自炊本を検索できるようにする機能)を利用して過去問分析!
問題集・参考書等を自炊することで、スキャナーの機能によってはOCRが可能です。
OCRとは、ざっくり言えば、検索できるようになる機能です。
その本に、あるキーワードがどれだけ含まれているかを把握することができます。
したがって、大学の過去問集を自炊すれば、あるキーワードが含まれる問題のみをピックアップして学習・分析したりすることに活用できます。
例えば、下記は「クメン」で各過去問集を検索した結果です。
この作業はほんの数分でできました。
ここではヒット数のみですが、ヒットした問題を確認することで、そのキーワードについてどの程度深堀した学習が必要か、といった戦略を立てることができます。
(入試問題データベースが販売されてますが、さすがに受験生で買う人は少ないかと)
【センター試験過去問研究 化学 (2020年版センター赤本シリーズ)】
ヒット数(問題のみ、解説含まない):1件 (2011年度化学Ⅰ本試験)
【東大の化学27カ年[第6版] (難関校過去問シリーズ)】
ヒット数(問題、解説含む):0件
【2021年受験用 全国大学入試問題正解 化学】
ヒット数(問題、解説含む/同じ試験問題の重複カウントあり):18件 (東北大(後期)、名古屋大、兵庫県立大、慶應大(医)、東京薬大、東京理科大(薬)、名城大(薬))
この結果からは、「クメン法」は、医薬系以外の受験生はセンター試験レベル、医薬系はしっかりした対策が必要なキーワードであると分析できますね。
まぁ面白い反応なので、個人的には好きなのですが、入試問題としてはあまり人気ないみたいですね。
センター試験で過去15年で1問とは。
補足
そんなことしなくても、勉強できるだろ。
というご意見もあると思います。
でも、得手不得手は人それぞれで、特に「暗記」については一目見て覚えられる人もいれば、なかなか覚えられない人もいます。
暗記自体の価値は今の時代そこまで高くはないですが、受験システム上、暗記せざるを得ないというのが現状でしょう。
暗記が苦手というだけで、受験の選択肢が狭まってしまうのは、多様な人材を確保するうえでもったいないとも言えます。
自炊本、Ankidroid等のデジタルツールによって、「暗記」の負担を少しでも減らして、受験を乗り越えてほしいですね。
まとめ
いかかでしたか?
本記事が、少しでも受験勉強の負担を減らすヒントになり、合格を勝ち取るお役に立てれば幸いです。
以下、まとめです。
・紙書籍荷はない自炊本のメリットを活かして勉強しよう!
・自炊本の欠点もしっかり理解しよう!
・OCR機能を活用しよう!
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